ページ

2014年6月4日

小説「早雲の軍配者」富樫倫太郎著を読んだ



韮山様こと伊勢宗瑞が見出した風魔小太郎の物語。この作品は三部作に分かれており、足利学校で出会った四郎佐、冬之助との出会い、りっぱな軍配者になっていく小太郎たちの頭脳合戦が面白いです。

戦国時代は隙を見せればすぐに領地を奪われ、民衆はほんとに苦労するんですね。そうならないためにも統治者はいろんなことに頭をかかえ、末を読んで基板となる人材を育成しないといけない。

しかし、見る目が無かったり、世襲制で固めてしまうとたちまちほころんでしまい滅亡してしまう。

小太郎を見つけるまで韮山様は25年も領地の平和を守り続けられるほどのやり手で、父親を無くして日々の生活に追われる小太郎をほんの僅かな接触で育てる価値有りと見抜き、多くの軍配者を排出している足利学校で学ばせ、基盤作りを開始。

それに答えるように小太郎もメキメキ育ちます。
もともと素質があり、苦境も淡々と乗り越えられる性格も相まって、初陣の戦でも難を乗り切ってしまいます。

冬之助が剛なら小太郎は柔で四郎佐は静って感じですかね。

まだ、2と3部は読んでないのでわかりませんが、読むのが楽しみです。

時代小説なので、難しいところもありますが、結構読み始めたら止まらなくなる感じです。




早雲の軍配者早雲の軍配者
富樫 倫太郎

信玄の軍配者 謙信の軍配者 北条早雲 - 青雲飛翔篇 翔る合戦屋 奔る合戦屋(下) (双葉文庫)




0 件のコメント:

コメントを投稿