古美術ならでわの作品。
ある兄妹が仕掛けた復讐劇に巻き込まれてしまう女性の古美術商のお話。
兄妹が幼いころ、たった一人の美術商に騙され一家は離散。その後何もなければ平穏に暮らしていたであろう兄妹はたったひとつの壺のせいで復讐を決意してしまいます。
巻き込まれてしまった女性は元夫のせいで巻き込まれてしまいますが、ラストは顔を上げて生きていこうとする描写が勇ましく思えました。
骨董品とかまったく興味ない私でも、作中詳しく書かれており、この分野の造詣がわりとわかりやすく書かれているのでまだ読みやすいと思います。
しかし思うのは、この分野って結構ほんとにあやふやなところがてんこ盛りにあり、素人が手を出すのにはかなりの覚悟がいるんだなっと読んでて思いました。
どんなものにも価値を与えるのは人間独自って思います。
ただの茶碗でも年数や数が少なければ希少で、値段がすごいのもあれば、作られたばかりのものでも有名なところとかなら高額とか何か何やらですね。
物の価値ってそれだけではないけれど、物にロマンを求める人は結構多いんだろうな。
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