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2014年5月10日

昨日落し物を拾って警察に届けたら



昨日仕事の帰りに自転車を軽快に転がしていたら、茶色いパスケースらしきものが落ちていました。一旦は通り過ぎてそのまま行こうと思ったんですが、自分の昔のことを思い出し、戻って近くの警察に届け出ました。

その昔、私がまだ高校を出て働き始めた頃、電車通勤をしていたのですが、朝からうっかり財布を何処かに落としてしまいました。

現金もそれほど入っておらず、大切といえるようなものはほとんど入れていなかったし、多分お金だけ抜かれてどこかにポイ捨てされるのが落ちだと思っていたんでそれほど慌てることはなかったんですけどね。

しかし、そのことを親に話したら、兎に角警察に落し物したと届け出ておけと云われ届けは一応だしたんですよ。

そして3日ほどして警察から財布が見つかったので取りに来てほしいと電話があり、取りに行きました。でも、内心お金は戻ってこないだろうなって思ってたんですよ。

がしかし!

なんと何も取られずお金もそのままの状態で出てきたんでです。

私が以前住んでいたところはあまり治安も良くなく、どっかの宗教団体がこさえた武器工場が間近にあったりとか、500mくらいのところで殺人事件が合ったとか家の玄関前に置いてあったバイクの鍵穴壊されて盗まれそうになるわ鍵交換しなきゃだわ車爆発炎上とか活気あふれるところだったので、ほんとに何も取られておらず、無くした時の綺麗なまま財布が返ってくるとは思わなかったんですよ。

で、拾ってもらった人には1割渡すってのが合ってですね、金額は少ないんですけど警察の人に住所聞いて菓子折りと1割持ってまだ存命だった父と一緒に尋ねたんです。

教えてもらった住所について先ず思ったのはどう見ても朽ちかけてちょっとの揺れでもあったら倒壊しそうなあばら屋。玄関も鍵などかかっておらず半開いている状態。

取り敢えず声をかけたのですが返事なし。仕方なく声を出しながら中におじゃましてみると、使い込みすぎて擦り切れて毛羽立った畳の上に敷きっぱなしのくすんだ布団一式。

手前の和式トイレの戸は壊れていて中の便器には大便が流されずにそのまま、台所はほとんど使ってないといった状態。ちゃぶ台付近はゴミが散乱している状態です。

どうみても裕福とは程遠い状況でした。

家主が買えるのを待っていていても良かったんですが、菓子折りと1割とお礼状を一筆認めたものを置いて帰路につきました。

帰りに父が「世の中はまだ捨てたもんじゃないな」ってポツッと行ったことが私も同意できてなにやら嬉しく思ったのを覚えてます。

そして奇しくも昨日は父の命日でした。

親戚に借金をして私が働き出してから返さないといけなくなったり、正月徹夜マージャンをして大晦日から三が日まで家に帰ってこなかったり、家賃の支払いを父が行きつけの麻雀屋まで取りに行かないといけなかったりと、色々ある父でしたが、まるでせめてその場に立ち返れと云われたような感じで落し物広い警察に今度は私が届けるということになるとは思いませんでしたね。

何かの知らせでしょかね~。

因みに落とし物の主は中国の方でした。

パスケースと思っていたのは財布で現金もウン万円入っており、届けてよかったと思いました。(中抜きはしてませんよ。ほんとに絶対例え貧乏でも!)お礼の電話があったんですが、あまり日本語が出来ない方のようで、片言でありがとうといってました。

まぁ1割は無理でした。

しかし、気分は上々です。



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