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2012年7月27日

ブレイブストーリーを読み終えて



劇場映画にもなった「ブレイブストーリー」を図書館で借りて読み終えました。
映画では全く語られなかった内容で、心に残る物語です。


上下巻合わせて総ページ数1,289ページのファンタジー作品で、約1週間弱かけて読み終えました。


映画ではストーリーが大幅に削られ、フワフワしたファンタジーに仕上がってますが、原作では胸を抉られるような主人公の心理描写が克明に書き出されていて、目が離せませんでした。


悲運な自分の運命を変えることが出来るとしたら?


大抵誰でも飛びつきたくなるでしょうね。精神状態はボロボロ、先は見えないお先真っ暗。そんな状態だったら藁にもすがる思いで手をのばしてしまいます。


何の苦労もなく、今の自分を変えることもなく、頭で思い描いた世界が現実に成る。まさに夢の世界。それを手にすることが出来る世界がビジョン。運命の塔に登り、女神に願うだけ。


物語の中で旅をする主人公は様々な人に出会い様々な思い、生き方を多く体験してきます。アニメでは勇気の副題が付いてますが、私は痛みを伴う心の成長を描いた作品と捉えています。


ただアニメの方のエンディングのほうがファンタジーとしては成り立つんじゃないかと思えるんですね。原作ではなんか尻切れトンボみたいな感じに読めてしまうんです。説明不足というか、もうちょっと書き込んでくれればまだ納得いったかなと。


印象的なのは、同じ思いを掲げていても、人が入る分捉え方も千差万別で、似通っているけれど、全く同じではなく、すれ違ってしまうこともしばしばあるということ。


選択しなければならない時、できれば後悔しない選択を出来る自分で居たいと思います。


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