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2012年7月21日

檻が無いともうダメ?ひとんちの敷地の花や野菜を盗む人達



このトマトは、会社の人の半畳くらいの広さのお家の敷地で育ったトマトを、裾分けとして頂いたものです。たかがトマトなんですが、結構なエピソードを持っていたりします。


このトマトが育った半畳ほどの敷地の持ち主は、自分で苗を買ってきて育てたのではなく、ご近所のご老人がちょっと値の張る苗を購入して、半畳ほどの敷地の持ち主の許可を得て育てようとしていました。


育ったトマトは敷地主がすべて食べていいとのこと。多分暇なのでご老人は育てる楽しみを得たかったのか、仲の良い敷地主と話題を持ちたかったのかは定かではありませんが、毎日水をやり、肥料も入れて育てようとしていたのだそうです。


しかし、苗を植えて1週間くらいの時、苗は根本から抜き取られ持ち去られてしまったんです。


誰が盗んだのか皆目わからず、実ったトマトの実を盗むなら分かるんですが、苗自体を全部持って行くなんて普通なら考えられませんよ。ご老人曰く、「いい苗だったから盗られたんだろう」ということ。


しかし、素人目にいい苗か悪いのかなんて解るわけがない。にわかにしろ、育成経験や農業してる或いはしてた人でないとわかんないって。


盗られたものはもう仕方がないということになり、また新たに前回の物よりは格下に成る苗をご老人は買ってきてもう一度植え直し育てました。今度は盗めないように、網を被せて育てていたんです。


そして収穫期になってきた近日また盗難騒ぎが勃発。実ってきたトマトを被せていた網を取って盗まれてたそうです。


被害を免れた実を、私に分けてくれた時この話を聞き、以前住んでいた家のことを思い出しました。


うちの母は、花や草木の苗や種を購入してきて、鉢植えに小分けにして玄関まわりで育ててだんです。しかし、綺麗に咲いたと思ったら、翌日には盗まれたんです。


子供ならまだ仕方ないと思うんですが、盗みを働いていたのはいい年の大人。ちょうど私が出かけようとしていたところ、玄関で見知らぬ人がなにかしている。


近所の人かなと思って玄関扉を開けたら向こうがぎょっとした顔をしてそそくさと立ち去りました。訝しんでその人のいたところを見てみると、昨日咲いていた花がごっそり無くなってました。


それ以来、花が無くなるということは頻繁には無くなりましたが、やはり被害はありました。


こんな大人が多いから子供も歪む


近所の人の話では、こういった被害が自分のところでもあり、見張っていた時があり、盗みを働いている現場を抑えたそうなんですが、その時の盗人のセリフが「盗られたくなければ盗れないように檻でも作っとけ!こんなもののために自分に恥をかかせるな訴えるぞ!」だったそうです。


まさに自分勝手、しでかしたことが犯罪であるという認識は全く低く、罪悪感なんてどこ吹く風状態。


こんな大人見てたら子供もおかしくなりますよ。


子供に自分だって同じじゃないかって言われ返されたら、我が身を振り返る子などせず逆切れするタイプ。今の日本ってこういう大人ほんとに増えてるように思う。


自転車の左側通行も、公共物はみんなが使うものだからマナーを守って使用しないといけいのも、生きていく上で必要な基礎知識は、親が教えてあげないといけないのにまーったく何もしてない。


効率化を勧めすぎて弊害がこんなとこでも出てきてる。


すべてを効率化するのではなく、すべきところと、時間と労力を使って人を育てることをちゃんと線引して行くようにしないと、他国のように転落する国家と成るのはそんなに遠い先ではないと思う。



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