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2016年8月4日

今日のほっこり



 通勤でバスを利用しているのですが、家路に付くバスの中で、背負えば背中一面以上を占めてしまいそうなリュックサックを脇に置き、一人がけの座席で、居眠りしている中学生くらいの男の子がいたんです。

 バスは結構揺れます。

 バス停にバスが停まる時にブレーキを掛けて停車ししたところ、急ブレーキではないにしろ、やっぱり進行方向に向けて揺れます。

 その反動でぱんぱんに物が詰め込まれたようなリュックサックが大きめの音を立てて横倒しになってしまいました。

 下車するお客さんはバスの真ん中の通路を半分塞いでしまっているリュックサックを避けて降りていきます。

 その下車するお客さんの中に柔道一直線みたいな見た目のサラリーマンがいました。

 そのリーマンが下車する前に、寝こけている中学生くらいの男の子の脇を通る時に、肩を軽く揺らして下車していったんですね。

 ほんの僅かの間をおいて男の子は覚醒、そして倒れている自分のリュックサックをちゃんと自分の足元に立てかけ直しました。

 バスが発射し始めた時、下車したリーマンが、心配そうにバスの男の子を見ていました。

 男の子がちゃんと起きていたのを見て、ホッとした顔になり、歩いて行かれました。

 瞬間的に思ったのは、まだまだ人は未捨てたもんじゃないなってこと。

 時間が立って思ったことは、リーマンが荷物を立てかけ直してそのまま立ち去ってもよかったのでは?ってこと。

 しかし、またまたそこから考えたのは、そこでリーマンが荷物をたてかけ直すのは容易いけど、男の子のことを考えれば、ちゃんと起こして、自分でさせないといけないことだったんだなって思い至りました。

 これを皮切りに、今日はほっこりをバスの中でよくみかけました。

 足が悪く、ご老人用の手押し車のようなものでバスに乗車してこようとしていたお婆さんに、男性が手を貸してあげていたこと。

 そのお婆さんが下車しようとした時、乗車してこようとしていた男性が手助けしていたこと。

 今日は何故だか、世の男性の男前っぷりをまざまざと見た気がして、ひとり嬉しく、こころホクホクとした一日でした。

 こういうやさしを自分の怠惰や、忙しさにかまけて、見逃してしまう自分にならないように、今の自分でも、誰かの助けになれるのだということを忘れないようにしたいですね。

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